マンチェスター・シティは、潤沢なオイルマネーを持つUAEの投資グループがオーナーに就任した2008年以降、 世界のサッカークラブの中でも最大のサッカー経済力を持つクラブとして有名になりました。
2008-2009シーズンと2009-2010シーズンは中位に甘んじていたものの、 徐々に勝利数を増やし強豪クラブとしてリーグの上位に定着し、2012年にはクラブとして44年振りのリーグ優勝を果たしたのです。
現在でも優勝を争うクラブとして存在感を増していますが、その要因はサッカー経済力だけではなくチーム力を前面に押し出すプレースタイルです。
確かに圧倒的な経済力を後ろ盾にして強力な選手を獲得していますが、その選手たちをスターではなくチームの一員として扱い、 チーム力で勝利を目指すスタイルが人気を呼んでいるのです。
選手たちは監督の指示に忠実に従い、疲労度が高いため嫌がる選手が多い相手エリアの深い位置からボールを追いかけるハイプレッシングも躊躇することなく仕掛け続け、 身体を投げ出してボールを奪うのです。
攻撃面では独りよがりのプレーに走ることはなく、ゴールできる確率が高い選手にパスを出す戦術を採用しています。 マンチェスター・シティは、経済力ではなくチーム力で勝負するクラブなのです。